ずいぶん前から「はじめの一歩」が嫌いになっていた。
はじめの一歩とは、週間少年マガジンに連載されているボクシング漫画の事である。
なぜ、あんなに好きだったはじめの一歩がなぜ嫌いになったのか?
思い当たる3つの理由を書きたいと思う。
その1:展開がいつも一緒!
はじめの一歩を読んでいる人は分かってくれると思う。
常に一歩の試合展開が一緒なのである。
一歩が相手ボクサーにボコボコにされる。
↓
どんなに殴られても、一発相手に拳を入れるだけで逆転勝利!
基本このパターンばかり。
どんなに一歩がボコられても、大丈夫。
なぜなら、絶対に倒れないから。
それはないやろう~というぐらい殴られてもである。
ダメージなんて、しょせん作者のさじ加減一つと分かってるのだが。
しかしこれでは、読んでいてハラハラもドキドキのしない。
緊張感がない試合なんて、ボクシング漫画としては致命的なのではないだろうか。
勝つと分かっている試合なんぞ、読んでいて面白いわけがないのである。
その2:頻繁に作者が休載する!
作者の気まぐれか、よく休載する。
休載といっても1週だけなのだが、それでも読んでいる方からすると「またかよっ」て思ってしまう。
ちなみに単行本派の方には縁のない話なのだが、自分は本紙派。
これがジャブのようにイラっとくる。
その3、青木勝と木村達也の噛ませ犬っぷりが惨い!
一歩が所属するジムの先輩、青木勝と木村達也。
この噛ませ犬っぷりが惨い。
彼らにも日本タイトルマッチという見せ場があるにはあったのだが……。
しかし、この見せ場ですら勝つ事を作者から許されなかった。
これ以降、試合で2人が活躍する場は全くなし。
一方、後からジムに入ってきた天才ボクサー板垣学は、主役級に優遇をされている。
試合もきちんと描かれているし、なにより2人より出番も多い。
2人は偶に出てきても、お笑い要員!
いや、木村にいたってはお笑い要員にもならない影の薄い人と化している。
それを見る度に、「お前らボクサーじゃないのかよ」と心の中で涙する俺。
そうなのである、はじめの一歩は凡人にはとことん冷たい漫画なのだ。
凡人中の凡人の私としては、読む度に悲しい現実を突きつけられるのである。
以上の3つ理由からはじめの一歩が嫌いになった。
それでも読むはじめの一歩
それでは、お前は読まないのかと聞かれれば、しっかりと毎週読んでいる。
嫌いなんだけど……。
連載当初からここまで付き合ったきた人間としては今更後には引けない。
この気持ちを分かってほしい。
これからも、一歩がボコられる度に、「また一発逆転するんだろっ」とひねくれまくった目線で読んでいこうと思う。